検査入院・睡眠ポリソムノグラフィ検査4

 ついに先生に呼び出されて、外来に向かう。

 第一声「重症ですね」といわれる。

 「肥満も無かったし、のども、鼻もそれほど問題なさそうだったので、大丈夫かと思いましたがかなりの重度の無呼吸症候群です。私はこれから別の検査がありますので、それが終わってから鼻CPAPの説明をしますのでもう一度部屋にもどってお待ちいただけますか?」とさらっと言われる。詳細は後でという話だったので、そのまま部屋に戻る。

 少し待った後、再び診察室で詳しい話を聞く。通常、1時間の間に呼吸が止まることは5回以内らしい。5〜15軽度、15〜30が中度、30〜が重度となるらしい。私の場合は一時間に直すと大体40回程度呼吸が止まっているらしい。睡眠ポリソムノグラフィ検査のグラフを見ると、大体30秒呼吸して1分呼吸が止まる繰り返しだ。

 つまり、寝ている間1時間の内40分は呼吸をしていない。今まで寝汗が酷かったのはそれが原因のようだ。さらに血液検査の結果で、赤血球が少し多めなのも、酸素不足を補うために赤血球が増えているのだろうという説明を受けた。

 高血圧の症状はでていないが(上が114ぐらい)このまま放置するにはさすがに酷い状態だ。当然鼻CPAPの治療をまず希望する。

 鼻CPAPとは鼻に呼吸マスクのようなものをつけて強制的に空気を送りつけることで、気道のつまりをとる対処療法だ。この治療が可能な場合、症状的にはほぼ問題ないぐらいのレベルまで回復する。治療なしの場合、前述したとおり健常者に対して10年後の生存率が60%ぐらいになるものが98%ぐらいまで回復するらしい。

 ただしこれは、対処療法なので根治はしない。肥満が原因の場合、この治療を続けながらダイエットをすることで根治させることが可能だが、私のように特に肥満でもないし、鼻が湾曲しているわけでもなく、扁桃腺がはれているでもなく、舌がそれほど大きいわけでも無い場合、原因がはっきりしないため根本治療が非常に困難なようだ。

 先生も鼻CPAP以外の話は何もされない、こちらからその点について促すと、色々と治療法はあるが原因がはっきりしていない場合お勧めはできないという雰囲気だ。たとえば、舌を削る、鼻の湾曲を直す、扁桃腺を削り取る、あごを前に出す、あごを広げるなど色々とあるようだが失敗した際のリスクがとてつもなく大きそうだ。やったら効果があるかも!!でやるにはどれもちょっと厳しい気がする。

 とりあえず、鼻CPAPの使用をするという事を前提に自分でも色々と試してみることにしてその場は退院した。