ところてん

 個人としてのキャパシティは、ある程度固定されているらしく、何かが入ると何かが出されるようになっているらしい。

 紅茶を飲むようになってから、アルコールに対する要求が激減した。以前は、寝る前に少し飲みたいなと思うことが多かったのだけれど、最近はそれが全くない。そして、求めていないときのアルコールは摂取してもまったく美味しくない。

 食事時のビールも、以前なら親に飲むかと聞かれなくても、あれば飲んでいたのだけれど、最近は勧められても「いらないよ」と断るので親が不思議がっている。

 以前も禁酒したことはあるけれど、それはあくまで意図的に止めただけで欲しないというのとは全然違う。少し前から、ウィスキー系に関しては以前よりも飲めなくなったことは薄々感じていた。量云々よりも、美味しく飲めないという感じだろうか。日本酒や梅酒などの低アルコールの酒を美味しく感じるようになっていた。

 ここ10年間の自分の楽しみは、もっぱらアルコールと共にあっただけに、この自分の変化には正直とまどいを覚える。一時的なものなのか、加齢による体質の変化なのかはまだ良く分からない。何にせよ当分は酒量は激減するだろう。

 さて、さざなみさんに頼む酒をどうしようか。