いかにして問題をとくか


 月末に少し余裕があったので、アマゾンの欲しいものリストを整理してみた。何で見てブックマークしたのかは忘れたけれど、ちょうど良さそうな値段なので購入してみた。

 直接的には数学系の本なのだけれど、久しぶりに読んで面白そうと感じる本だ(まだ途中)。

 私は一般化して物事を考えるのが好きなので、そういうのが癖になっている。普段はともかく、仕事ではよく他人はどうして問題をもっと抽象化してしまわないのだろうと思うことが良くある。とくに事務処理関係のことなんかはそれで随分と効率的になると思うのだけれど。大体仕事の話がまともに出来ない人は問題点をハッキリつかめてないのが原因のようなきがする。

 この本が面白いとおもったのは、問題へのアプローチを主眼に書かれている点だ。既知なのか未知なのかにかかわらず、自分が取り組むべき課題に対するアプローチを学校という機関で学ぶ必要があると思う。答えが用意されていないことにどう取り組むかを学校で教えて貰った記憶がない。

 学校で取り組む問題は全て解答が用意されていて、解答と合致するかどうかが評価基準だった。でも世の中、答えなんてしらねーよっていう話の方が多くて、その中で自分なりの答えをだして、更にそれを評価していかないといけないわけだ。

 本書のなかで、問題を取り扱うフェーズとして「理解」>「計画」>「実行」>「検討」という4個が上げられている。普段の学習では答えを出す時点で作業は終了していないだろうか。自分が出した結果にたいして検討するということを本格的に教えられた記憶はあまりない。

 時間があれば確かめましょうという程度か。実は問題が解けてから何を考えるかというのは一つの大きな違いなのかもしれないな。

 以前に貰った本にアインシュタインの話が載っていて

 「博士と、私たちのようなその他大勢との違いは何ですか」という質問を受け、こう答えました。
 「例えば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。あなた方はたぶん、針が一本みつかるまで探すでしょう。私は、針が全部、見つかるまで探し続けると思います」

 という話でした。読んだときにとても納得した記憶があります。なんというかこういうアプローチの話をもっと学校でもしてくれれば良いのになぁと思います。