根本的に修正すべきこと

 ちょっとした事で、久々にアマゾンのウィッシュリストを消費した。送料無料を達成するために何冊か購入したのだけれど、そのうちの一冊「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」から。

1,相手の理解度を確認しないまま、また前提条件を説明しないまま、いきなり内容に入る。
2,話す内容が、フレームワークになっていない。特に「空・雨・傘」の区別がついていないため、雑多な情報に感じる。
p.187

 これは著者が、話の内容が何故伝わりにくいかということを指摘された内容である。当たり前のようで、具体的に徹底されていない事だと自分で再認識する。これを具体的に実践していくには、意識的にそれなりの期間トレーニングをする必要がある。話しもそうだけれど、当然blog等にも同じ事が言えるだろう。今までは推敲すると書けなくなると思っていたけれど、そこに甘えずにもう一歩先に進んでみようかと思う。

 上記の1について、仕事上、お客様のサポート等をしているときは出来るだけ意識してそうするようにしている。ただ、自分より能力が上の相手には整理せずに勝手気ままに喋ってしまうところがあった。相手に対する甘えだ。この指摘に関しては、Psychsと喋っているとよく指摘されていたことだし今更ながらの所もある。話の内容は分かっていても敢えて指摘されていたのだろうと今更ながら思う。

 2、に関しては、本書で述べられていた「情報の因数分解」という言葉が非常に印象深い。内容をフレームワーク化する具体的な手段については、それほどこの本では述べられていないのだけれど、紙面的な問題とそれを補完するために参考書籍が多く上げられている。これに関しては仕事にかかわらず重要だと思われるのであげられている書籍は今年度中に目を通すようにする。

 もともと、この本はDanさんのblogで紹介されていて、ウィッシュリストに入れていたのだけれど、良著だったと思う。机上の空論だけでなく具体例を多く取り入れていることが好感が持てる。ただ、それによって具体例をまねる事を考えるだけになってしまう危険性がある。「自分なりのフレームワークを具体性をもって作成することが大事」で本人が何をやるかは自分自身で決めて欲しい、上げているのはあくまで自分の例という形で著者もそこには警鐘を促している。

 参考文献が多く上げられている点も非常に有り難い、個々を全て網羅すると分厚くもなるし値段も高くなる、あえてインデックスに特化して参考文献をあげてもらえることで、自分が掘り下げたい点を選べるのもこの本のポイントだろう。そして、なによりこの本は目を通しやく読みやすい。

 アマゾンの書評を見ていると、前著との差分があまりないとの評もあるが、私はこの本だけしか購入していないので相当有意義な買い物だったと思う。