ブラントン

 OSさんにバーボンを頂いた。家にあったバーボンは全て空けてしまって無かったのだけれど、久々に補充された。ありがとう。

 最初にバーボンを買っていきますよ何が良いですかと聞かれた。お任せしますというと何かピックアップしてくださいと怒られました。

 実際バーボンに関していえば何でも飲める。逆に何か分からないものを飲むのも楽しいかと思う。ドマイナーな銘柄もそれはそれで楽しい。まぁでも贈る方からしたらなかなかそういわれても困るということだろう。当たり前だけれど。

 ということで6種銘柄を上げて、冗談でブラントンも放り込んでおいたらブラントンになっていた。上げていた候補のなかで流通価格でいうと高めな方、なかなかある意味やり手だ。

 ちなみに他に上げた候補は以下の通りイエローローズオブテキサス、オールドエズラアウトローレベッカ、クレメンタイン、ブラントン。

 イエローローズオブテキサスは値段の割に個性があって最近飲んだ中では安い割にはヒットな酒。オールドエズラは古典的な味で値段も手頃。アウトローは何となくシャレ、手頃な酒ではあるがハズレではない。レベッカは飲んだことは無いけれど、安めのバーボンでなおかつ女性向けであるというはなしなので一度飲んでみたかったある意味ネタ。クレメンタインは個人的なフェイバリット、しかしまぁ普通の店にはないだろうと言うことでこれはシャレ。ブラントンは自分のバーボンルーツなのでこれもシャレ。まぁある程度バーボンをご存じな方ならちょっといけずなラインナップに見えるかもしれない。相手もいけずだからまぁいいかと。

 折角頂いたのでブラントンについて少し話をしてみよう。

 ブラントンは蓋に馬の彫刻がついた特徴的なボトルで、お店などに並んでいても目を引くボトルだ。こういう特徴的なボトルの物は味はいまいちななのが多いのだけれど、ボトルと違い味は凄く素直でものすごく飲みやすい。バーボンの入門にお勧めな銘柄だ。

 私が最初にバーボンを勧められた盛岡のAdayで、最初にボトルを入れないかと進められた思い出の酒でもある。結局その時はボトルを入れて安く飲めるよりも色々な種類を飲みたかったために辞退したのではあるけれど。

 昔、narutaがうちにきてウィスキーが苦手といっていたので、ブラントンを飲ませたらこれなら飲める、飲みやすいといっていたのが印象的。入門にはうってつけだし慣れた人にも飽きさせない王道的な味である。

 色々な物を飲もうということで、なかなか自分で買うことも無かったけれど、久々に頂いて飲んでみると本当に安心して飲める酒だなぁと改めて思う。しつこすぎない甘み、さっぱりとした後口。適度なアルコール感ととてもバランスがよい。女性などにも受けがよいのでは無いだろうか。

 ブラントンは私にとって原点なだけに、ゴールド、ブラック、グリーン、シングルバレル、スタンダードと結構バリエーションをこなした酒でもある。グリーンなんかは特徴的な味だけれどとても美味しい。そうやって思い出すと本当に私のバーボンの基本というのはここから出来たのかもしれない。

 久々に飲んだブラントンは盛岡の香りがした。OSさんありがとう。