人畜無害
本当にフェロモンがないというお話し。こんなにムサイのにな・・・
私がまだ大学院に居た頃。夏の暑い日だった。夜の七時ごろ友達と駅前の盛楼閣で焼き肉を食べていた時の事である。
突然電話が鳴る、友人S(女性)から。
俺「もしもし、どうしたん?」
S「○○君、暇?」
俺「今焼き肉くってるけどなんで?」
S「実はK(女性、こっちも友達)と東京にライブへ行く予定だったんだけど熱だして無理そう何でチケットもったいないから代わりに行かない?」
俺「ん?誰の?どこで?いつ?」
S「BOOM、武道館、今晩バスで出発」
俺「はぁ?今晩?マジで?しかもおれBOOMってしらんぞ・・・大体おまえ彼氏おるやろ彼氏誘えよ」
S「彼氏にそんな急な誘いできないし、まだそんな仲じゃないから」
俺「はぁ?じゃぁ何で俺やねん」
S「一番暇そうで急に誘っても行きそうだから」
俺「ソウデスカ・・・しかし俺は金無いぞ?」
S「Kはどうせいけないしもったいないからあげるっていってるし、向こうでの食費は私が出すから行かない?」
俺「まぁそこまでいうなら行こうか・・・」
ちゅうことで急遽、岩手から夜行バスに乗って2時間後に東京に行くことになりました。しかしまぁ彼氏つれてけよとか面倒くさいということもありましたがタダ飯タダ旅行の魅力には勝てませんでした。
日程的には夜行>ライブ>夜行というハードスケジュールでした。無事に武道館ライブを見たわけです。余談ですが実はこの手のコンサートに行ったのは実は初めてでした。私は元々ライブには興味がありませんでした。テレビ番組で歌う歌手は大概CDよりもへたくそでライブよりCDが良いと思っていたのですが、このときのライブで「生って本当にいいなぁ」と思ったわけです。
このことが後に鈴木祥子のライブに行こうと思った最大のきっかけです。これがなければライブに行くことも無かったでしょう。そういう意味ではこの小旅行はとても有意義な物でした。
ライブ終了後、夜行バスを待つ間喫茶店のようなファーストフードの店で時間をつぶしていたのですが。
俺「ねぇバスの時間って何時?」
S「11時何分だったかなぁ、見るわ」
俺「もうすぐくんじゃねぇの」
S「あ!」
俺「ん?」
S「もうバス出てる・・・」
俺「はぁ?マジで?」
S「うん・・・」
のんきに構えていたらバスは出ていたという最悪のオチです。バス券販売所でおじさんに「もうバス行った?」と聞いたら「とっっくに」の返事。マジですかって感じです。結局おじさんがいい人でただぼけて乗り過ごしたのにチケットを払い戻ししてくれました。
結局次の日新幹線で帰ることにしたのですが宿が無いので大学時代の友達A(女性、こっちも共通の友達)が東京にいたので泊めてもらうことになりました。結局3人が川の字になって寝るというはめになったんですがよく考えると俺は本当に男扱いされてないなと今から思うわけです。当時はまったくなにも思ってませんでしたが。
まぁ絶対中性的ということはないので、単に相手にされてないという悲しい事実だけが浮かびあがるわけです。Marin曰く「アフロは危険な香りが全くしないよね。だから女にモテないんだよ」とずばっと言われたりするわけです。
誰か私が危険な香りのする男になる方法を教えてください。