最後の森の入り口に
今まであえて避けていた最後の森の前に立ってみた。
そう、ワインの森。白ワインを飲むことはあったけれど赤ワインは「ありゃ飲めない」と避けていた。他人とワインの話をするときは白が良いと言っていたし実際白しかほとんど飲んでいない。赤ワインも機会があれば飲んではいたが味わってはいなかった。
最近気がついたのだけれど自分が好き嫌いを言うときの「嫌い」というのはいわゆる食わず嫌いの場合が多い。エビ、カニなんかは顕著な例だ。実際に食べて判定する前に拒否している。そして口に運んでもその拒否によって味わうことをしていないのだ。
私はたいした原因無くそうしようと決めて突発的にそうすることがある。禁酒だったり漫画をやめたりダイエットだったり。ワインに関しては原因は忘れたけれど自分のなかで封印されていた酒だった。
なぜ飲もうかと思ったかは細かいきっかけはPsychsとしゃべったことやakdの話や色々あるだろうが、たぶん自分の中でそういう時期になったと何かスイッチが入ったのだろう。
ここ一ヶ月ぐらい、以前からワインセラーに眠っていたワインを2,3本あけてみる。自分が選んだ銘柄ではなく飲み会の際において行かれたものであったり親のもらい物だ。
初めて赤ワインをテイスティングしながら飲んでみる。まだ比べるほどのんでいないので表現するすべが無いが酒として悪いとは思わなかった。最初は微妙な味でもすこし空気になじましてやると香りが開き味がまろやかになってくる。1000円〜2000円の安ワインだが十分楽しめた。
京都で水先案内人になってくれそうな店を見つけたのもワインを飲もうと思った一つの原因かもしれない。こうやってまた生活における酒代の係数が増えていくんだろうな。