調味料についての覚え書き

 自炊しようと思うと、材料の他に調味料が必要だ。自炊初心者には存外この出費は多い。毎日自炊する上で、レシピはクックパッドで探すにしろ最低限必要な調味料は存在する。これもジャンルによってかなり偏りがあるのかもしれないけれど、今の自宅の調味料を思い出してちょっと晒してみると同時に、そろえる優先度もちょっと上げてみようと思う。 参考にならないかもしれないけれど・・・

◎超基本絶対必要調味料
●塩
 塩は味付けの基本なので絶対いる。私は塩はケチるとしょっぱいだけになって旨みが減るので、いわゆる食塩は使わず「藻塩」を使っている。
(他に勝負塩(奥さん命名)として塩だけで味付けするよう塩を10種ぐらいもっている)
 あと肉を豪快に焼きたい人はクレイジーソルトhttp://www.jp-greentea.co.jp/krazy/krazysalt.htmlがあると香辛料の代わりになります。

●藻塩
 http://www.moshio.co.jp/

●紅塩
 http://www.hp-als.jp/item/food/d108/index.html

ぬちまーす(沖縄の塩)
 http://www.nutima-su.jp/nuti/index.html

●ヒマラヤ岩塩
 http://ganen.chu.jp/

伯方の塩


●粟国の塩
 http://www.aguni-salt.com/

佐渡のみしお深海塩粗塩
 http://www.echigonouen.com/SHOP/s004.html

●粗塩にヨモギ粉をブレンドしたもの


●醤油
 醤油は塩とならんで必須調味料。醤油もグレードがピンキリなんだけれど、うちは通常はキッコーマン本醸造特撰丸大豆しょうゆhttp://mognavi.jp/food/47127を使っている。(他に勝負醤油として地元の観音醤油をつかっています)
 あと関西圏なので、濃口の他に薄口醤油を常備しています。関西人で自分が料理しない人は薄口醤油と濃口醤油があることを理解しましょう。関西のうどんの出汁の色が薄いのは薄口醤油をつかっているからです。そして、薄口醤油は刺身には使えないので注意。煮物は基本的に薄口醤油と濃口醤油では全然味の組成がかわるので、親の味と全然ちがう煮物が出来た場合は、そのあたりを考えてみましょう。(実際私も大学時代始めて自炊したときに何で筑前煮がこんなに色が濃くなるのか分らなかった。岩手には薄口醤油自体売ってなかったorz)

●胡椒
 胡椒も基本的な調理には必ず必要になります。私は基本はブラックペッパーの粗挽きhttp://www.sbsoken.com/recipe/db/shouhin/disp.asp?code=00...を使用しています。

●サラダ油
 一番基本となる油です。人によっては逆に一切使わない人もいるかもしれません。(奥さんはオリーブオイルとごま油だけだった)ただ汎用性は高いので、基本的に初心者は必須だと思います。

●砂糖
 甘みをつけるのに必須です。最初は上白糖で良いと思います。炒め物がメインだと意外と砂糖は使わないかもしれません。ちなみに私は、毎朝奥さんがヨーグルトを食べる関係で、砂糖は買わずにヨーグルトに付いてくる砂糖を瓶に移してそれを普段使いで使ってます。意外と悪くないです(笑)(他に勝負砂糖として洗双糖http://www.rakuten.co.jp/tamamo/287360/456493/301472/をつかっています。最近は紅茶より煮物なんかに使う方が多い・・・)

●酒
 いわゆる料理酒。香り漬けなど意外に使える範囲が多い。これは普通の料理酒を使っています。飲み残しの日本酒の方が絶対美味しいとはおもうけど飲み残らないので無理です。

●ダシの素
 賛否両論かもしれないが、私は必須だと思う。煮物から卵焼きなど色々なものに必須。ちなみに私は味噌汁は煮干しからダシをとるようにしているがそれ以外は使っている。

◎それなりに重要調味料
●ポン酢
 しつこすぎるものをあっさり食べるための調味料。マヨネーズやケチャップと同じく、調理する過程であまり使うものではないが作ったものを美味しく頂くために、もしくは大根おろしと合わせて魚に添えたりする。

●バター
 痛めるときに油の代わりに引いて香りづけたりすることが結構あります。洋食を好む人には必須でしょう。パンに単純につける場合もありますしね。

●マヨネーズ
 ポテトサラダや野菜を食べるときに使う。私は芥子マヨネーズ派だが人によってはマヨネーズは全否定という人も多い。マヨラーには必須だが、基本的に調理に必要な調味料としては優先度が低いかもしれない。

●ケチャップ
 洋食メインの人は結構つかうであろう調味料。これも個人差が激しく、使わないと全く使わない可能性もある。ポークチョップやミートソースなんかにも利用する。

●みりん風調味料
 和食には照りを出したり甘みを付加したりするときに使います。本みりんって見たこと無いんだけどみりん風でokです。ちなみに私は酒+砂糖でみりんは代用できると思っているので結構長い間つかっていませんでした。

●味噌
 人によっては必須かも。味噌汁をしない場合、ちゃんちゃん焼きやら特定調理にしか使わないので意外と使わない人も多いかも。味噌も種類が多いので迷うところだと思うけれど、普通の麹味噌が無難だと私は思う。地域性が大きいかな。

●酢
 私は酸っぱいのがあまり好きでは無いので殆どつかわなかったけれど、最近サラダドレッシングを自作するようになって使うようになった。正直ドレッシングで代用すればそこまで必須ではないのかも。さしすせそに敬意を表してここに入れてみた。

●ごま油
 餃子を焼いたり、炒め物の香り漬けに便利。ドレッシングの材料としても使える。割と汎用性の高い油。

●オリーブオイル
 洋食版の万能油。ごま油と同じく香り漬けやパスタを炒める際などわりと汎用性が高い油。

●ショウガ
 調味料に分類するかは難しいけれど、常に常備しておきたい。特に野菜の焼き物には「鰹節+ショウガ+醤油」を足すだけでかなり美味しく食べられるものが多い。(茄子、ピーマン、満願寺、豆腐など)

●鰹節
 日本が生んだ万能魚型決戦兵器。醤油とショウガと怖ろしく相性が良いのでとりあえず味が足りなかったら振りかけておけばok。

●小麦粉
 使用頻度は人による。基本薄力粉で良いです。ムニエルなんかをする場合や、ちょっとした肉詰め料理やポークチョップなど肉にまぶすと肉汁が逃げなくなる効果が高い。私は和食メインなのでそんなに使わない。

●片栗粉
 天津飯や麻婆系でとろみをつける際に使う。ただ、クックドゥなどを使えば付いてくるので自前でそれほど用意する必要があるかは個人によるかもしれない。

●鶏ガラスープの素
 チャーハンや炒めもののコクを出すのに使用する。単純にスープを作る際にもつかう。コンソメよりも私は汎用性が高いと思う。

●ニンニク
 洋風の炒め物に最初に使うことが多い。実は使わなくてもそれなりの味になるのだけれどあったほうがよいかも。チューブニンニクが手軽で最初は良いかもしれません。

●鷹の爪
 炒め物などの辛みづけに使用頻度は割りにたかい。きんぴらゴボウなどにもいれます。辛いのが嫌いな人には無くても全く問題ないかと思います。

●すりごま
 鰹節とならぶ万能兵器。お吸い物や和え物にちょっと加えるだけで香り等すばらしくよくなります。

◎禁断の秘技
●味の素
 正直なところ、以前なら必須調味料に上げている。メシマズ人には多分最終兵器。とりあえず何でもふっときゃそれなりの味になる悪魔の調味料。これを使わなくなると中級のドアを叩いたんじゃないかなぁと勝手に思っている。体に悪い論は実際どうか分らないけれど、使い出すとなんでもかんでも味の素の味になる。

 個人的な所感として、味の素を使う最大の原因は、他の超基本調味料をケチることが原因。特に塩と醤油は安いものはしょっぱいだけで旨みが足されないので、どうしてもシンプルなチャーハンなんかは味の素を使う原因になる。ある程度うまみ成分のある塩や醤油を使うと、味の素を使わなくてもきっちり味がするので、必然性を失っていく。 結局の所コストをケチって安い塩や醤油にして味の素を買い足すという悪循環だと個人的には思っている。

 でもなんだかんだいって隠し味に昆布茶をいれるのは、味の素をつかっているのと原理的には変らない。


 こうやって書き上げていくと本当に調味料って沢山もっているんだなぁ。まだまだ優先度が高いものしか書いていないことを考えると一からそろえるのって大変だ・・・