巨星が落ちた日、藤沢秀行名誉棋聖死去

「碁も十分に打った。がんも3度やっつけた。やりたいように生きてきた。死ぬまでは生きる。死んだように生きたくはない」

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090508-OYT1T00269.htm?from=main6

 ついに逝ってしまわれたかというのが正直なところ。3度のガンを経て今まで生きていたのが不思議な人だろうと思う。藤沢秀行という棋士は私にとっては特別な存在だ。以前にも少し書いたけれど、本当に沢山の碁を並べたと思う。よわっちい私なんかが何かを語れるわけではないけれど、華麗な棋士だったように思う。決して褒められる生き様では無かったかもしれないけれど、何か憎めなくあこがれてしまうところがあった。

 もともと、碁を始めたときの師匠が藤沢秀行の大ファンで、私の碁の教科書はもっぱら藤沢秀行の著書だった。「囲碁水滸伝」「わたしならこう打つ」「秀行の世界シリーズ」「秀行の創造シリーズ」「秀行塾のビデオ」など上げだしたらきりがない。私が碁を始めたときにはもう一線からは殆ど引退しかけの頃だったけれど一度ぐらいは生でみてみたかった。

 NHKスペシャル番組や将棋の米長との対談など色々と囲碁以外にも面白い話題の多い人だった。人を教えるのが好きで、中国や韓国にも薫陶を受けている人間はとても多いだろう。

 ご冥福をお祈りしたい。