そもそもどんな病気なんだ

「無呼吸・低呼吸指数」(apnea hypopnea index;AHI)が5以上かつ日中の過眠などの症候を伴うときを睡眠時無呼吸症候群とする定義が多い(米国睡眠医学会の提唱する基準より)。

ここでは

無呼吸
口、鼻の気流が10秒以上停止すること。
低呼吸
10秒以上換気量が50%以上低下すること。
無呼吸・低呼吸指数
1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせたもの。

を指す。

なお、この定義には当てはまらないものの低呼吸状態を繰り返して不眠を訴える場合があり、その場合も睡眠時無呼吸症候群と同様、患者のいびきや歯ぎしりがひどい場合が多いため「いびき・歯ぎしり不眠症」と呼ばれる。 by wikipedia

 簡単にいうと上記のようなものを指すらしい。症状的には

* 昼間の耐えがたい眠気
* 抑うつ
* 頻回の中途覚醒
* 集中力の低下
* (家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止
* (家族などが気づく)大きな鼾(いびき)など
* 夜間頻尿
* 起床時の頭痛
* インポテンツ

 のようなものが上げられるが、症状よりもそれに伴う合併症が非常に怖い病気だ。高血圧、脳卒中不整脈、糖尿病などのリスクを飛躍的に上げるようだ。直接的な病気以外にも一時期問題になった居眠り運転等の二次災害も問題となっている。

 私が病院で見せて貰った資料によると、治療をしていない重度の無呼吸症候群患者の10年後の生存率は健常者と比べ60%まで落ちることになる。そう聞くとガン等と比べて危機感が薄い分、危険度が高い病気といえるだろう。