papa told me 榛野なな恵


大人びた思考を持つ小学生の女の子的場 知世(まとば ちせ)と、その父親である作家の的場 信吉、この2人の父子家庭が、自由で創造的な家庭を目指す日々の光景を描いた物語である。

主人公の的場知世から見た日常と世の中に対しての独特の視線と鋭い指摘が、多くの読者に人気を博し、漫画でありながら、この作品の書評が光村図書から出版されているX学生向けの国語教科書の書籍紹介に掲載されるに至っている。

また、的場一家以外の人々の生活にもスポットを当て、都会で孤独に生きる人の心を繊細に描いており、この点も読者の共感を呼んでいる。

第35回(平成元年度)小学館漫画賞受賞。
by wikipedia

 この漫画は元々、akagiが研究室に持ってきたのを読んだのが最初だった。ストーリー的には母子家庭の日常を描いた作品だが、取り上げられている話題は絵柄と違いシュールだ。

 よつばとなどを読んでも思うが、こういった日常を描いた漫画というのはとてつもなく難しいのではないか。少女漫画的な表現は多いにしろ、そうだよなぁと同意できる内容が多い。正直なところこんな母子家庭は存在はしないだろうけれど。

 ケンソウさんの日記に話題に上がっていたので、「読みたいなぁ」とつぶやいてたら新年会でわざわざ持ってきて頂いたので、有り難く読みふけっている。しかし、ケンソウさんの日記に引用される漫画類はすさまじくジャンルが広いなぁと思う。冊数もそうだが、カバーしている範囲が広い。私も漫画は結構読んだほうだけれどついていけない話題が結構ある。

 神戸在住やら、横浜買い出し紀行、よつばととかこういう系のジャンルが自分は好きなんだなと改めておもった一冊。