山元麺蔵とうどん欲

 なぜか定期的に麺蔵のうどんが食べたくなる。先日Asvaと会ったときにも麺蔵に行こうかと思っていたのだけれど、龍門と二択にして龍門が選ばれたので行きそびれた。

 サントリーの山埼蒸留所に行った帰りに、土屋鞄で財布を見た後、おタキさんに「メンゾー、メンゾー」と連呼して半ば呆れられながら行ってきた。

 山埼で食べた昼ご飯のカレーが微妙だったせいで、おなかはペコペコ。何を食べるか電車の中でシミュレーションしながら、あれかこれかと考えていた。結局新しいメニューを食べようと思うのだけれどいつも豚肉つけ麺とささみ天丼にしてしまう。

 今日は雨ということもあって比較的空いていた、テーブル席に一組お客さんがいるだけでカウンターに人影はなかった。入ったときに多分テーブル席にどうぞといわれたと思いテーブルに座った。

 私は、好きな店ではカウンターに座って店の人の所作をみるのが楽しみなので、座ってからやはりカウンターに座るんだったとちょっと後悔した。せわしないと思う人もいるだろうけれど、私は人が仕事をしている姿をみるのが結構好きだ。自分が食べるものがこうやって作られているのかとかそういうのが見えるので。特にバーなんかはバーテンダーさんの所作をみるのは楽しい。

 豚肉つけ麺は最初に食べたときから、私のなかで非常にバランスの良いメニュー(すごいコクがある付け汁なのでうどんでも十分満足できる)なので旬野菜天ざるなんかも美味しそうにみえるのだけれどどうしてもこれを頼んでしまう。

 いつになく、早く食べてしまうのが惜しいので、麺を二本ずつ意図的に入れてかなりゆっくり満喫しながら食べていると、店員さんが食べ終わる寸前に「昆布だしです、つけ汁にいれてお飲み下さい」と今までになかったポットに入った出汁を置いていった。

 そば湯みたいなものかなぁと思いつつ、注いで飲んだのだけれど、これが超絶うまかった。いままでこれが無かったのは詐欺と思うほど。てかこれを100円追加でと言われても多分払うだろうなぁとかぼんやりと考えながら美味しく付け汁を全部頂きました。

 帰るときになんか嬉しかったので、頑張って「美味しかったです。出汁のサービスはいつからはじめられたのですか?」と聞いてみたら8月末からとのことだった。このまえおタキさんが昼間に行ったときは無かったらしいので、さすがに戦場になってる昼間には難しいのかなぁと店をでてから喋っていた。

 まぁでも付加サービスだとしたら出来る範囲で採算を合わせてくれれば良いかなと思う。お店としての色々な試行錯誤もあるのだろう。最近のテレビ露出などで店は相当いそがしいだろうに、お金にならない既存メニューへの付加サービスにチャレンジしていることは素晴らしいと思う。メニューから消えたサービスもあるだろうけれど、まだまだ新しいお店なのだからどんどんチャレンジしてほしい。

 おタキさんに「アフロさんは絶対またblogに書くでしょう」と言われて悔しいので書かないでおこうかとも思ったけれど、やはり満足したらした分なにか書きたくなってしまう。俺の負け。