SPOON

 少し前の記事で書いたムレスナティーハウスに行った際に、店長の他におられたお店の方が滋賀でお店をやっているというお話を聞いた。「週2〜3回はここに修行に来てます」とのことで、その場でお店の名刺を頂いた。

 ふと見ると野洲の小篠原と知った地名。さすがに甲子園口にはそうそうかようわけには行かないけれど、ここなら車で15分とお手軽だ。このレベルの紅茶が飲めるところがこんな近くにあったなんてと灯台もと暗しとはまさにこのことだ。

 店名はSPOON。どこかで聞いたことがあると記憶の糸をたぐってみると、mixiの滋賀のお薦めbar&cafeで何度か見た名前だ。行ってみたいと思いながらなかなか行く機会がなかった。世の中狭いものだなと少し笑えてきた。

 この週末に折角だから行ってみようかということになって、ランチにお邪魔してきた。行ったのは野洲市役所の前にある本店。というかここは昔の取引先の真横でよく来ていたが喫茶店があることすら気がついてなかった。

 お店の代表取締役の増村さんは感じの良い方で、紅茶へのあつい思いも感じられた。こんど店にイケスをいれようとおもっているんですよと楽しそうに話しておられた。行く前から色々期待して行ったのだけれど。期待を裏切らないとても良いお店だった。

 昼時を少し過ぎて行ったせいで、お店はまだ満席、席が空いたら携帯に電話してもらうことにして店の廻りを散歩していた。近くにソフトバンクのショップがあったのでiPhoneの実機を触ってみた。これは欲しいと思うもじっと我慢した。

 お店から電話があり、あわてて店の前へもどり食事へ。ムレスナの社長がSPOONのカレーがお勧めと仰っていたので、ランチセットのカレーを注文。まず水の代わりに、水だしアップルティーが出てきたことに驚いた。本店で頂いたローズティーほどではないが十分美味しい。

 そのあとに、前菜のサラダ。ドレッシングが多分2種類かかっているのだと思うのだけれどとても美味しかった。おタキさんはレタスじゃなくほうれん草とかで食べたいと言っていたけれど私はこれで満足。その間にホットの紅茶がつがれる。フレーバーティだけれど十分美味しい。

 メインディッシュのソーセージカレー。最初の説明の時に辛いですかと聞いたら。「甘いですが辛いです」という説明だったが、まさにその通りだった。フルーツを沢山煮込んであるのだろう自然な甘みがよく出ていてとてもルーが美味しい。しかし、甘ったるい訳ではなくスパイスがよく利いている。まさに甘くて辛い、この時点で汗が大変なことに。野菜類は一緒に煮るのではなく油通しがされていてシャキッとしていてどれも独特の甘みがあって美味しい。ナスもえぐみがなく美味しかった。野菜にもこだわりを感じる。当然ソーセージも美味しかった。

 ここで別のフレーバーティのお代わりを頂く。というか数種の紅茶がランチの代金の中にはいってるのは凄くお得な気がする。美味しい紅茶だしなおさらだ。

 最期にデザートの紅茶のシフォンケーキ。キャラメルティーを煮詰めたシロップと生クリームを添えてあった。基本的に私は生クリームはあまり好まないのだけれど美味しく頂いた。「もう一杯紅茶をいかがですか」と聞かれたが、さすがに前回で懲りたので程々でやめておいた。

 結局前菜、カレー、デザート、紅茶3種を頂いてランチコース1000円はかなりお得だと思う。私的には量も問題なかった。紅茶をもうちょっと飲みたかったが、朝ご飯が遅かったのと朝もパンと紅茶だったのが失敗だった。出てきたものはハズレがなくてとても美味しかった。
 
 店の雰囲気としては、客席が広く取ってありゆったりできるのが良い。席と席の間も広く、客の開店よりもくつろぎを優先させているのが良く分かる。私的には店員さんの雰囲気も良かったように思う。おタキさんは紅茶のお代わりのタイミングが微妙で、人数のわりに店が回っていないように見えると言っていた。気になったのはそれぐらいか。

 akdとusyagiさんを一度連れてきたいなぁというのが私の感想。喫茶店としてみれば私の中では一番レベルが高いかも(飲食込みという点で)

 分かっていた事だけれど、増村さんは本店にいっておられるということでお会いできなかった。10月からは日曜は店にいようと思いますと仰っていたので、来月に行けばよかったかなぁとふとおもった。本人に「良いお店ですね。満足しました、ごちそうさま」と伝えたかったから。

 いつもblogを書き始めると、写真をとっておけば良かったなと思う。しかし、飲食店で写真撮るのはどうも抵抗感があってあまりやらない。文字でごちゃごちゃ書くよりも写真があった方がよっぽど伝わるんだけれどねぇ。