京都桂和菓子の中村軒

 7月限定のかき氷を食べに行ってきた。桂離宮のすぐ近くにある和菓子屋さんだ。以前にも一度お邪魔したことはあったが、その時はかき氷シーズンではなく何故かお菓子でなく磯辺焼きを食べて帰った。

 ケン○ウさんと違って、私は甘味をもとめて何千里という訳ではないのだけれど仕事関係の講演が桂であったこともあって、京都に居るんだからということでおタキさんと行ってきた。しかし、すごい人だった。みんなエネルギッシュだねぇ。和菓子ってみんなそれほど食べないのかなぁと思っていたけれど、かき氷に限らず冷やし飴(飲み物)とかも出ていたし美味しいところはちゃんと評価されるんだねぇ。

 おタキさんのお茶の先生と先輩方の集まりで、よく利用されるらしく、私も最初に来たときはその会に混ぜてもらっていたときだった。おくどさんでご飯を炊く会に参加したときからのご縁で、みなさんには良くして頂いて、人手がいるようなときはお茶会のお手伝いなんかもさせてもらっている。

 お茶会の茶菓子は大抵中村軒さんのお菓子なので、お菓子自体はなんだかんだといって頂いている。このお店は麦代餅が有名なのだけれど、一度、お茶席で中村軒のご主人がその場で麦代餅を作られる機会もあって、私も部外者なのにあつかましく、その場を覗かせて頂いた。なかなか無い機会だろう。当然麦代餅は私も美味しく頂いた。

 そんなこんなで、中村軒さん自体は結構前から知っていたのだけれど、あんなに有名店で人が溢れている所だとは知らなかった。まぁ私は基本的にそういう流行とかグルメに強い方ではないので当たり前と言えば当たり前なのだけれど。
 今回は季節限定のマンゴーかき氷と宇治金時氷を頼んでみた。結構な量で二人で一つでも良かったかもしれない。私的にはマンゴーでも十分コクがあって美味しかったけれど、宇治金時は練乳と餡でもう食事というレベルの満足感がありそうだった。普段セコイかき氷ばかりをたべていたのであまりの違いにかなり驚いた。

 まず氷の密度が全然違う。削り方が違うのか氷自体も良いのだろうかなり濃厚なシロップをかけても、あまり溶けているような感じがしない。結局大量のかき氷が最後までほぼ氷のままで食べられた。結構すごいことだと思う。(むしろ冷えて最期の方は堅く固まりになりかけていたぐらい)

 上には半シャーベット状にされたマンゴーが一切れ乗っていた。シロップも薫り高かった。こういう甘味もたまには良いなぁ。