消化不良

 名古屋場所の15日間が終わった。ドリーム大相撲の結果は散々だった。

 今場所は、開始前から朝青龍の稽古不足やら不調はスポーツ新聞などに取り上げられていたがまさかこれほどとは思わなかった。怪我なのか不調なのか6日目から休場となってしまい、一気に場が盛り下がった気がする。

 今場所の注目であった琴欧州も、予想外というか予想通りというか初日に苦手の安美錦にあっさり負けて、普段通りのクンロク力士に戻ってしまった。まぁ琴欧州の場合は逆に横綱になってしまえば成績不振>即引退という図が見えるので逆に若いのだから大関で良いんじゃないかという話もある。地力が全然まだ足り無そう。しかし、4日目で「今日の琴欧州」というニュース番組のコーナーが無くなったのは笑った。

 逆に白鵬は、私が見始めたのは最近で丁度横綱になった直後ぐらいだったのだけれど、頼りなさげだった相撲がどんどん風格が出てきたように思う。今場所はちょっと黒星がつく気がしなかった。自身も横綱になって初の全勝優勝ということで自信も深めただろうなぁと思う。

 基本的に私は、大関中心に相撲を見ているのだけれど今場所は珍しく誰も角番にならなかった。千代大海贔屓な私にとっては角番がどうなるかが、今場所ひとつ大きな注目だったが危なげなく脱出したので余計に優勝が決まった13日目以降は見るべき取り組みが無くなってしまったように思う。

 全体的に大関が勝ち越した分、平幕上位の成績がさんさんたるものになっている。安美錦が負け越したので、番付がどのくらい下がるか予想をしようと星取り表を見ていたのだけれど、これだけみんなの負けが込んでいると逆にどういう番付になるのか興味がある。

 今場所は安馬琴光喜が早く当たってしまい星をつぶしあい、勝った琴光喜普天王に負けるというグダグダさで優勝争いは本当に無いに等しかった。不甲斐ないといわれつつ大関は一つの壁なんだろうと思う。

 来場所は朝青龍になんとか万全で復帰して貰って、今場所のぐだぐだを取り戻してほしい。そう思うと初場所と大阪場所は千秋楽まで盛り上がったなぁと思ってしまう。あとは安馬大関取りを頑張ってほしい。