再会

 朝起きるとmixiに見知らぬ人からメッセージが入っていた。10年以上音信不通だった同級生からだった。連絡を取りたいと思っていたが、実家も引っ越し全く手がかりが無くなっていた。知り合いで集まるとあいつはどうしてるかなぁと話題にはしていた。

 たまにそういうサプライズがあるのがmixiを続けている楽しさでもあり、怖さでもある。一時期に比べるとmixi上で個人情報を出すことを極力さけている。自分が特定されることもだが、自分が発信することによって連鎖的に漏れる他人の情報が多いことに気がついたからだ。言い出せばきりがないし、嫌な人は最初から加わらなければ良いという話なんだけれど少なくとも人に迷惑はかからないようにしておこうかという感じだ。

 コミュも大分削ったけれど、過去の書き込みなんかはさすがに全部は消していない。そういうところからたぐって辿ってこられたのだと思う。こういうとき、一度連絡がとれるようになると緩くつながり続けられるのがインターネットの有り難いところだ。便利な世の中になったもんだな。

 そいつと過ごした時間は、どちらかといえば短い方だった。途中から同じ部に入り、そのあと転校していったからだ。ただ、自分にとっては短くても色々思い出の多い友人であった。色々なことにかんして私に対してああすれば良いよとか、ここは直した方が良いよと真剣に言ってくれた最初の一人かもしれない。今から思い出すと熱い男だったなぁと思う。

 そういう訳で、わざわざ見つけだしてくれてメッセージを送ってくれたことはとても嬉しかった。わざわざGoogleTalkを入れてくれたので周りの近況についてや、丁度仕事がらみの話もあったので懐かしい話を交えながら談笑した。マチヤと再会したときも思ったけれど、懐かしい友達としゃべると本当に心が落ち着く。

 そのころの自分と、今の自分をくらべて何が増えて何が減ったのかなぁと少し考えてしまう。