出藍の誉れ

 というほどたいした話でもないのだが。

 昨日帰宅すると、久しぶりに碁の師匠が遊びに来ていた。久しぶりに一番どうだということでにぎる。城盤を引いてご飯を食べながらの対局になった。

 内容はともかく、なんとか盤面で4目残して勝利することができた。序盤からしんどい展開だったが相手のミスもあって何とか逆転した。あとで自分で並べ返すと単純な死活が間違っていたり相当酷い碁だったように思うが、何にしても恩返しするのが一つの目標であったので素直に嬉しい。

 最近、師匠は普段パンダで6段で打っているらしい。もう6段からは落ちなくなったと言っていたけれどパンダの6段ってどれくらいのものなんだろう。どうもそのあたりのレーティングには疎い。

 ふと考えると、この8月で囲碁を初めて15年になろうとしている。私の周りでは始めたのは遅いほうだろう。高校受験の夏から始めたのは正直良かったのか悪かったのか。囲碁を通じて得たものを考えれば全く問題なかったと思える。まぁ囲碁に出会ってなかったとしても大学に受かっていたとは思えないのだけれど。

 しかし、1年で初段、2年で3段ぐらいになったことを考えると、15年目にしてまだ4段というのはちょっと情けない話かもしれない。最初の2年で費やした情熱は尋常で無かったにしろ、もう少し早く恩返しをしたかったのが正直なところだ。