竹さんへの私信みたいなもの

 竹さんの新作を読ましてもらった。読ませてというわりには、読んだ後何をいって良いのか非常に悩む。akdみたいに赤ペンとかそんな偉そうな身分でもないし、何よりそんなに読書家でもないから。

 面白かったよという言葉はあまりにも陳腐だから困るのだけれど。感情をつげれば良いのか、感想をつげればよいのか。こんかいの作品は面白かったと答えるのは何かが違う気がする。一番良かったよとは思うけれど、結局どうメールの返事を書くか悩んで本当に陳腐な内容になって出してから後悔したのでblogでなんか書こうかと。

 昔は、それほど句読点を気にしなかったのだけれど、少し意識するようになってからその重要性に気がついた。文節の切れ目が分からないと本当に読み詰まるのだ。その辺りを今回は少し感じた。

 内容的に時系列を織り交ぜて話が進んでいるのだけれど、もう少しつなぎの部分が滑らかになると多分凄い良いんじゃないかなぁと思った。今回はいつもと違う、ディープな主題だったんだけれど今までの中で一番話自体にポテンシャルを感じた。つっかかる部分を取ってもらえれば、かなりはまって読めたように思う。

 でもたぶん、この話はかなり好き嫌いがあるだろうから、駄目な人は全然だめだろうけれど、こういう尖った作品の方が私は好きだなぁ。

 こうやってチロチロ書いていると、書評って本当に難しいと思う。一時期漫画のレビューとかも書くことを試みたけれど、全然思ってることを文章に出来ないんだよねぇ。自分が感じてる事ってなかなか言葉に出来ない。

 技法的なことを書くのはなんか違う気がするのだけれど、今回は結構気になったから書いてみた。まぁ結局「今回の作品はなんか蠢く力みたいなのを感じて良かったよ」とだけいっとけばやはり良かったような気もする。