佐川美術館

 おタキさんが随分前からチケットを2枚もらっていて、行けていなかった佐川美術館に行って来た。

 その名の通り、佐川急便が運営している美術館で、琵琶湖湖畔にあるのはずっと知っていたのだけれど、行ったのは今回が初めてだ。免許センターの前にあるので何度か前は通っていたけれど、なかなか趣のある建物だった。

 ここは主に、日本画家の平山郁夫と彫刻家の佐藤忠良の展示をしていたのだけれど、今度新しく陶芸家・十五代樂吉左衞門先生の作品を展示する樂吉左衞門館が2007年9月に新設されたらしく、その記念展示のチケットを頂いた。

 正直、浅学な私はどのかたも初耳なのだけれど、平山郁夫さんはシルクロードと京都をおもに水彩、油絵で描かれていた。個人的には水彩は殆ど目を引かなかったのだけれど、油絵は独特の色づかいで何点か目を惹くものがあった。

 彫刻に関しては正直あまり興味が無いせいか、展示に関してはそれほど惹かれるものは無かった。ただ、流されていた資料映像に出ていた、作者の母親らしき人の像は表情が生々しく感心した。

 最後に新設された樂吉左衞門館へ、ここは地下の展示場になっており、所々頭上から水庭を通して採光されている。とても落ち着く建物だった。陶器を見たくてこの展示に着たのだけれど、私の感性的に見入る作品は無かった感じ。まぁでももう少しゆっくり作品を見てみれば良かったかなと今更思う。建物自体はかなり好みなので、展示物次第ではまた行きたいと思う。