番付

 大相撲の番付が発表された。まぁちろっと以前にも書いたけれど、若麒麟豪栄道あたりを初場所で見ていこうかなぁと思っている。

 相撲に関しては本当に素人で何も分からないのだけれど、おタキさんの夢中っぷりが伝染して九州場所あたりから腰を据えて見るようになってきました。

 どっちにしてもある程度数見ていかないとなーんも分からないと思うんで、それはそれで楽しみかと。というか私がチラ見し出したのが9月場所だったので、朝青龍の相撲って見たこと無いわけです。名前はさすがに知っていましたが。

 先日、一昨年のNHKの相撲総まとめ番組をみて全場所優勝とかしている事実を知ったぐらいです。というか圧倒的じゃないですかこれ。しかし、相撲中継とかを見ていて、「期待の若手」とか言われている日本人力士達が軒並み朝青龍白鵬よりも年上なのが非常に違和感がある。

 朝青龍も色々と報道されて、完全に悪役扱いになっているが私としては少々同情を禁じ得ない。まぁ大相撲は神事とか国技とか言われているので、外国人アレルギーがあるのは仕方ないのかもしれないけれど、どうもよってたかってという感じで見ていて呆れる。

 亀田とよく比較されているけれど、実力面からみて本質的に問題が違うように思う。まぁ亀田の場合は別の意味で同情するのだけれど。

 死亡事件で、色々ときな臭い相撲界だけれど、いわゆる「かわいがり」という問題は相撲だけに言われるわけでもなくスポーツ界全体の問題だろう。いわゆる体育会系のノリというのは非常に加減が難しい、死亡という極端な例は少ないにしろ色々な問題は今までにも沢山あっただろう。表面化しないだけの話で。

 個々人に関する権利から言えば、当然認められない話で、人権問題として今後も淘汰されていくことになるだろう。まぁこれはどちらに傾いても難しい問題だが、逆にその方向はその中で高みを目指すという意味では全体の質を落とす可能性も否定できない。

 そういう考えはもう時代錯誤なのかもしれないが、いわゆる芸というものを極めるということは何でもそれなりの代価が必要だ。環境というものを自分で全て構築できるとは限らないことも含めて、全体的にアマアマになるのは目に見えている。壊れるか壊れないかのギリギリの線をせめぎ合って生き残ったものが大きく飛躍するというのもまた事実なのだと思う。

 個々人の最大の利益を追うことが、全体としての利益を最大にしないことは囚人のジレンマとしても良く語られる。しかし、私的にはどうみても今の日本の社会は、出来るだけうまく裏切る事を是としているようにしか思えない。

 どんな問題にしてもそうだけれど、声高に権利を叫んでいる人達はその権利が何を担保にして保証されていて、その権利を振りかざし続けることで、逆に権利を保障しているシステムが破綻するとは考えないのだろうか。