ボジョレーヌーボー

 さざなみさんに声をかけられて、初めて買ってみた。ワイン畑は全くの無知なので余り興味は無かったのだけれど、一種つき合いのような感じで。

 いつも不思議に思うのだけれど、今年のボジョレーはとかそういう話しになるのだが、ボジョレーといったって色々あるだろうにどうして一緒くたなんだろう。特定の地域の特定時期の新酒というだけである程度味が分かってしまうものなのだろうか。

 当たり前の事だけれど、原料である葡萄の出来によって毎年味が変わるのは分かる。しかし、酒の中でこれほど品質が一定しないものは他に無いのではと思う。葡萄だけがそれほどデリケートな素材なのだろうか。

 逆に言うと、日本のビールなんかは同じ味が大量に生産される訳だけど、あれほど大量のビールの味が殆ど変わらない事というのは実際驚愕すべき事なのかもしれない。

 結局、ボジョレーの何種かがリストにあった訳だけれど、値段と名前が違うことしか分からなかった。どれがうまいですかねとかいう箸にも棒にもかからない質問をさざなみさんに投げてみたら「高いからうまいわけでもないです。くじみたいなもんですかね」といわれたので一番安い物をお願いした。

 結論から言えば、そのくじには当選したように思う。赤ワインはそれほど好きではないけれど、何だかんだと二人で一本を空けてしまった。普段から飲もうとは思わないけれど、1年に一度ぐらいはこういうのも良いかと思う。