集中力

 最近、囲碁に対する集中力がどんどん上がってきている。対局を始めたからだろうか、今までとは少し違った感じで頭のなかで碁盤を描くことが多くなっている。勝つにしろ負けるにしろ一局のなかで色々と思うことはある。棋譜並べは現在中断しているけれど、自分の打った碁をその後すぐ碁盤で並べ替えしてみるのも面白い。

 終局後すぐ、PCから棋譜を印刷して碁盤に向かって並べてみる。やはりPCに向かってマウスでかちかちやるのは、囲碁に関してはしょうにあまり合わないらしい。碁盤と碁石を使って並べると心が落ちつく。

 実際、過去の対局を振り返ると、150手を越えたあたりから手が乱れることが分かってきた。多分集中力が切れているのだろう、ケアレスミスで大体10目〜ぐらい損をしている感じがある。

 実際自分の感覚では10目以上よくて圧勝だと思っていたのが、終盤数えてみると1目半であったりすることも結構ある。その辺り対局の最後まで集中力を維持できるように頑張っていかないと駄目だろう。手が見える見えないではなく本当のケアレスミスだから。

 多分4段で打っている間は、リードがケアレスミスを吸収してくれるけれど、上に行くとそういう形での取りこぼしが多くなるだろう。

 心理的な側面というの本当に難しい、勝っているときの自分の心境は非常に迷いがある。局面的にある程度優勢で、怪しい石があるときに一手入れるの入れないのか、そこで心が大きく揺れる。形成微細とかであれば、ままよと手抜きできるところが本当に悩ましくなるのである。

 「優勢を勝勢へ」というのを何かの囲碁の本で読んだ。小林光一などはこのあたりが非常にうまいらしい。

 囲碁を勝負事として見るか、芸事としてみるかでもこのあたりは変わるように思う。常に最善を目指して緩まず打つのか、金持ち喧嘩せずなのか。