反復

 ゲームの単調なレベルあげとかは嫌いな割に、毎日素振りをするとか詰め碁をするとかそういうことは結構続いたりする。

 なんというか、結構本末転倒に続いていることも多いかも。剣道の稽古に行くより素振りが楽しくなったりするわけです。なんでだろう。

 基本を延々と続けるのは、意外と苦痛ではないのですよ。最近、涼しくなってきたので部屋での運動を再開しました。ブートキャンプを再開しようとも思ったのですが、さすがに一回のエクササイズが1時間かかるというのは厳しい。途中でやめるとなにかとてつもなく挫折した感じがするので。

 ということで、家の事情で練習に行かなくなった剣道ですが、素振り用竹刀もあることですし、また素振りを再開しました。

 二ヶ月ぐらい毎日500本は振っていてマメになっていた手のひらも、とっくの昔に柔肌にもどってしまっています。まぁでもこれから一年は気長に振っていこうかと思います。それプラス、部分的にブートキャンプの動きをやるかなぁ。

 去年の今頃から、バスケを始め色々やってきたおかげで、多分今までで一番体が動くようになっているのではないだろうか。体重に関しては最盛期より6kg増だけれど、まぁあと2kgぐらい減らせば良いかなぁという感じ。しかしまぁ結果的に減ったらラッキー程度で無理に減らすつもりは今のところ無し。

 まぁ4年ぐらい前に行っていた筋トレなんかは、本当にダイエット向けのトレーニングでどちらかといえば見せる筋肉の付け方だったようにおもう。筋力自体をあげることと筋力の運用は全く別の話なので、そういう意味ではバランスボールは本当に優れたエクササイズ機器なんだと思う。

 それはさておき、中断される前の最後の稽古で、やはり足捌きが一番の問題と言うことが分かったので今後はそれを念頭に置いて、今まであまりやったことは無いけれど摺り足の稽古をしてみたいと思う。

 よく考えると、今まで剣道をやってきて、足捌きは一番の基本の筈だけれどそれほど真剣に取り組んだ記憶がない。実際は足だけでなく、むしろ腰の動き(重心)を意識して足捌きを考えないといけないのだろう。まぁ最初からうまくはいかないけれど、前後左右への摺り足が素早くかつ、よどみなくできるようにちょっとやりこんでみようと思う。

 ここまで書いて気がついたけれど、剣道にしろ囲碁にしろ、自分は勝負事というよりも自分の芸のレベルをあげたいと思っているだけなのかもしれない。対局その物は、普段の修練の結果を確かめるためのもので本質的な目的だと思っていないのでそれほど積極的で無いのかも。

 勝つにしろ負けるにしろ、自分の中に納得がいくものがあることの方が私にとっては重要なんだろう。だからすぐに、自分の打った手に腐ってしまう。逆に負けていても自分が出し切れたならそれはとても幸せに感じるのだ。

 碁にしても剣道にしても、実際に対戦していることと、一人でなにかごそごそやっていることを比べると、1:9ぐらいの割合になってしまう。まぁ地稽古や指導碁みたいな感じで、それそのものが一つの修行だとわりきれるものもあるのだけれどね。

 そういう部分は、昔いじめられて周りに人が居なかったときに、自我を守るために自分の中で目標を立てて何かを続けて自己評価をなるべく客観的に繰り返して自分を向上させるという習慣がついたなごりなのかもしれない。周りからの評価が当てにならないとき、自分を支えるために自分をなるべく客観的に見ようと環境に適応したのだろう。

 善し悪しはあるとしても、それが私のどこか自分を人事のように見てしまう一番の原因なのだろう。周りが当てにならない中では、自己暴走は即自分の身の破滅を意味するのだから。

 そういう意味では、今は周りに有り難い助言をくれる人間が沢山いるのだから、もうすこし甘えてみて自分なりに良い意味で暴走してみるとまた違う世界が見えるのだろう。一度身に付いた習慣を修正することはなかなか難しいとは思うけれど。