返すべき場所

 ぴょんちゃんが母校の囲碁部の合宿に参加してくれている。どういう縁かは知らないけれど行くことになったらしい。かわいい後輩達になんかしてあげなさい、というぴょんちゃんの助言を受けてまぁ志程度の事はさせてもらった。

 今日の朝起きると、先輩からお礼のメールが届いていた。その先輩は面倒見の良いかたで、学生時代の無礼満天の私をよく怒りもせずに相手をしてくれたものだと思う。最近mixiで再開してまた少し交流が持ててうれしい。

 そのメールのなかに「見ず知らずの後輩のためにありがとう」というフレーズがあった。私にとっては後輩ということがすでに縁であるし、何かのきっかけでそういう関わりを持てたことをうれしく思う。

 それともう一つ。私は今までに沢山の人に可愛がってもらったり、助けてもらったりしてきた。それは自分よりも部分的に優位な人たちによる善意だった。たとえばぴょんちゃんに囲碁を教えてもらっていることもそうだし、NETの人たちに仕事で困っているときに助けてもらったりもしている。

 当然その人達にも感謝をしているのだけれど、感謝の気持ちと共に、その恩義は別の場所にばらまこうと思っている。色々なことを私は教えてもらった、それを他に伝えていくのが一つの義務だと思っている。知識は受け継がれなければ発展しない。知識に限らず後輩であったり、また色々な事を新しく始めようとする人だったりそれは色々だけれど。

 自分が享受してきた様々なことを、他人に伝えることによって、享受してきた内容が借り物ではなく、本当の意味で自分に身に付くのでは無いかと思っている。ある種自分の力にするための儀式ともいえるのかもしれない。

 まぁ何にしろ上からある種受け継いで来たといえる恩を、したに引き継いでいかないといけないと思っている。