あなたがわたしにくれたもの

 いや別になにももらってません。プレゼントの話。むしろ自分からあげる話。

 TAKE4さんとakdが誕生日だったので、ふと思い立って何かを送ろうと、ほにゃほにゃとプレゼントを探しておりました。

 人に物をプレゼントするのは本当に楽しいですが難しいです。お互い知った中だとツボがあるのである程度絞り込めるのですが、akdはともかくTAKE4さんはakdを通して聞いた人物像とコメントでのやりとりでしか知らないわけです。

 大体、プレゼントは自分が良いと思う物を相手にバーンと渡すか、相手が欲しがっている物をリサーチしてバーンと渡すのニタクだと思うのですが、前者ははずすとお互いにとって不幸な結果になるわけです。ただリスクばっかりでもなく相手に新しい価値観をプレゼント出来たりするのも魅力なんですけどね。

 私の周りは大体ノンべぇが多いので、酒を渡しておくのが一番予算の幅も広くとれて手軽なわけです。うまくすると自分もご相伴にあずかれるし。ということで、akdには「自分が飲みたい酒かつ喜びそうな酒」をチョイスして送っておいたわけです。感想はまだ聞いていないけれどどうだったんだろうか。ハズレだったらゴメンナサイだな。

 もともと、人に物をあげるのが好きなので、店などで誰かが欲しがっていた物で、自分が良いなぁと思った物を見つけるとあげたくなって買うことが結構あります。押しつけコーディネート。まぁ相手が喜んでくれているかは結構微妙ですがまぁハズレだったら残念っていうことで。

 まぁもらった方もハズレだと、物をもらったという心理的負担だけが残るので、あまり押しつけがましいのもどうかと思うのですがね。

 趣味の物をプレゼントするのは本当に難しい。私はお茶が好きなのですが、それを中途半端に知っている人にお土産なんかでもらうと、顔が引きつることがよくあります。酒はわりと当たりはずれが無いのですが、お茶はとことんヤバイことがあるので。

 同じぐらいの趣味レベルの人であれば、ものの素性も分かっているのである種、保証がある商品か面白そうで買ってきたか分かるので、あとで「アレはちょっとアレでした」といってもお互い笑いのネタにできるんですが、知らない人相手には失礼になってしまうので難しい所です。

 話をもどしてTAKE4さんに何を送るか悩むこと4時間、直前で思いついたので買い物にいく時間は無く、楽天で探すことに。そしたら楽天つながらないしつかえん。その間にakdにTAKE4さんの住所を教えてもらう。何故か見つからないとか言い出して本人に問い合わせ。サプライズで送ろうかと思ったのにバレバレ。

 そして、とりあえずakdにTAKE4さんに何か送ろうと思うのだけれど何がよいか聞いてみる。酒が少しでも飲めるなら、弱めで美味しい物を祝い事なので楽しんでもらおうと思ったのだけれどそれは無理そうだったので消える。無類の肉好きということは知っていたので、近江牛を送ろうかと考える。akdに自炊するのか聞いたらしないとの返答だったのでこれも除外。

 そして、困り果てる。予算を増やせば選択肢は広がるけれど、相手の心理的負担になってもつまらないし、なおかつある程度嗜好にあって喜んでもらえるものを探すっていうのはなかなか難しい。あるていど嗜好をしっている親しい人でも難しいのに、今回はなおさらだ。まぁ色々相談してみて、入浴剤とかも手軽で良いと教わったりもする。賞味期限がなくてかさばらない、そして自分で買わないあっても困らないものというヒントをもらった。

 ふと、先日の囲碁フェスのフリマで値切り倒して25円で買ったブックカバーが目に入る。相手は読書好きで本も持ち歩くだろうから革製のブックカバーにしようと思いつく。このあたりは個人の嗜好で好き嫌い(使う使わない)があるので微妙な線だけれど、はずしたらゴメンナサイで行こうと決心する。

 ブックカバーで色々検索して探してみる。さすがにこういう商品は、手で触ってみてとりまわしとか、風合いを見たいところだけれど、色々なやんごとなき事情で泣く泣くレビューを参考に決めることに。こういうマイナーな商品はレビューはそれなりに信用できると思う。皮は使えば風合いがでるしまぁ良さそうなのを10点ぐらいピックアップして更に絞り込んで決定。ブックカバーを送るなら栞もセットが良いんじゃないというアドバイスが決め手。

 ということで、人にものをあげるという課程をひとしきり楽しんで自己満足に浸ったのでありました。そして、今日届いたとのメールが。いつか購入しようと思っていたとのことで「大切に酷使します」と言われてほっとする。そんな感じ。