何だかよくわからん

 周りの碁打ちはみんな碁を打つのが好きだなぁと思う。私は全然打っていない。研究会で打つぐらい。ネット碁もうとうと思うけれどなんか駄目です。

 自宅が碁会所なので、打とうと思えばいくらでも打てるはずですが。もうここ10年ぐらいそんな気分になったことはありません。

 かといって碁に興味がないかといえば、そういうわけでもなく日常的に棋書も読むし毎日詰め碁も3年ぐらい続いています。打たないから見るのが好きかと言えば、NHKの碁を見るわけでもなく今のタイトルホルダーが誰かも知らないぐらいなわけです。

 まぁそれぐらい対局しないので、碁の方は強くなりたいと思っていても棋力は微増ぐらいしか当然しません。Fさんみたいに棋院のリーグなんかに参加できれば良いのでしょうが場所的にもやはり厳しいです。

 詰め碁と棋譜並べは、もう日課になってしまったのでやらないと気持ち悪いようなもんですが、自分は碁の何が好きなのかいまいち良く自分でもわからないのです。

 昔からそうだったかと言えば、始めた1年は寝ても覚めても碁を打っていたし、大学の最初のころもFさんと一緒に本当に徹夜で囲碁の話をしていたように思う。

 昔から、自分の碁は格好悪くて見るに耐えないので、打つことが嫌いだった。盤上が思い通りにならないのはまぁ二人で対局する以上仕方がないのだけれど、自分の悪手で萎えてしまう。そして相手の悪手でも萎えてしまう。相手が悪手をうつとつまらないんですよね。不思議な感覚かもしれません。

 ならけんに行っても、メンバーから「打ちましょうか」と言われて一瞬びくっとする自分がいます。そして、ああ私はここに対局しに来たんだなぁと数秒後に思い出して対局を始めるわけです。

 あまりにも心の準備が出来ていないと、箸にも棒にもかからないような碁になってしまいます。本当に相手に申し訳ないような。始めに行ったならけんの碁はそんな感じでした。

 決して楽しくない訳じゃないんですが、なにかこう潜在的な違和感を感じながら碁を打つことが多いです。それが無いときは、とても入り込めて良い碁が打てるのですけどね。