信楽

 もう8年ぐらい、ほぼ毎月信楽に陶器展の撮影に行っている。HP作成の仕事なのだが、これがなかなか楽しい。主に若手の作品が大体40種以上は展示される。そのうち20〜30点を撮って表示するのが仕事だ。

 おかげで、あるていど信楽の善し悪しは分かるようになってきた。最初の頃は撮る作品は社長に指示されていたが最近は好きな作品を撮らせてもらっている。まぁ別に自分の趣味で選ぶわけでは無いけれど。

 こういう仕事は自分の目の保養にもなって、とても楽しい。大体見ていると時期ごとのはやりすたりもよく分かる。

 展示会といってもどちらかと言えば個人向けではなく、遠方のショップや料理屋さんのシェフなどが業務用に買って行かれる。たまに自分が知っている有名店などの方や、サミット用のホテルの食器などもプロデュースされたりもしているようだ。

 土物は磁器と違って扱いが非常に難しい。収納面や洗浄の手間などを考えると飲食店で簡単に使用するわけにはいかないようだ。個人的には磁器よりは陶器のほうが暖かみがあるので好きだ。自分個人で使用する食器は家族とは不揃いで私だけ陶器にしている。

 洋食器と比べると、和食器は本当に形が多様だとおもう。円形に限らず楕円や四角、さらにはゆがんでいたり向付のようなものまで本当に多彩だ。これは箸文化独特の楽しみなのだろう。

 気分や、料理に合わせて家でも多彩な食器で食事を楽しめたら楽しいだろうと思う。

 しかし、たぬきは信楽にもう山ほどあふれているけれど地方に行けばそれなりに歓迎されるおみやげなのだろうか。確かにお店には招き猫などと並んで縁起物だから良いのかもしれないが。