終売のジレンマ
手持ちのバーボンが残り少なくなっていると書いた。その中に、終売ボトルも入っている。買ったときは普通に流通品だったのだけれど。イーグルレア10年がどうもそうらしい。
掲示板か何かで「最近買えないのですがどこで売っているでしょうか」という書き込みをみて自分が買ったところも調べてみたら、確かに欠品になっていた。
別に終売になったからといって、自分が持っている酒の味が変わるわけでも無いのだけれど、もったいないような替わりはいくらでもあるような微妙な気分だ。
ボトルをあけていなければ、このジレンマはもっと大きな物になっただろう。酒は道具などと違って、限定品だろうがオフィシャルボトルであろうが、飲めば減る当たり前の話しだ。
無くなってしまう物を、限定で売り出されると本当にいつ消費するかが悩ましい。かといってコレクション化して眺めて暮らすというのも本末転倒だ。
以前にもらった、マッカランの限定ボトルも開けるときに大きな葛藤と戦いながら、しかし、自分の飲みたい欲には勝てず空けてしまった。今から思うと、まだ味わうには早かったかと思わなくもない。シングルモルトにもまだ興味がなかったころで、比べる対象がないころの話しだ。実にもったいない。
なんてことを色々考えても、結局の所バーボンは山のような種類があるし、私の時間は限られている。その中で終売があったとしても、仮に無かったとしてまた同じボトルを求めるかは甚だ疑問な訳です。
だとしたら、終売だろうなんだろうが自分にとっては、今飲んでるものをただ楽しむだけだよなぁとそういう結論に達してしまう。ただまぁ、味わって飲まない寝酒にはさすがに終売ボトルを飲もうとは思わないけれど。
終売だからそのボトルを買い漁る、というのも何か違う気がするんだ。結局寿命がそれで延びてるともいえないんだよね。まぁ少しでも長く楽しみたいってことなのかもしれないが私はそういう気にはならない。
そろそろ、冷凍庫に鎮座するスピリタスやバカルディしか飲むものがなくなる日も近くなりそうだ。当分買い足しはせずに無くなったところで一旦、家のみ一人酒は終了ということでも良いかも知れないな。
アフロ邸の酒も終売ってことで。