安請け合い

 私はNOと言えない日本人の典型かもしれない。

 簡単に「やるよ、できるよ」といって何度後悔したことかわからない。面倒くさい面倒くさいといいいながらも色々な事に首を突っ込むのも好きだ。ある意味病気。

 ノリと勢いだけで物事を決めて生きているので、矛盾点や問題点が山積みになって蓋をしておいた臭い物からにおいが漏れ出すことも多々ある。

 「まぁ、なんとかなるだろ」

 今までこれで奇跡的に大体のことは乗り越えてきた。むしろ頑張ってきたことの方が報われないことが多く、適当にどうにかなるだろうと思ったときはどうにかなっている。頑張ろうと思うと入れ込み過ぎになっているのだろうか。

 安請け合いだと自分で思うのは、色々な引き受けたことに対して最初は良い。しかし、ガス欠になって尻すぼみで勢いを持続したままそれが最後までなかなか行き着かない。だから「おまえは最初はいいんだけどなぁ」といわれる羽目になってしまう。

 決して途中で放り出すことはしていないつもりだけれど、最後はスタミナ切れで騙し騙しになる。それは自分自身で自覚があるので何かを成し遂げたという感動がどうしても薄い。「はぁ、やっとゴールできた。ああしんど」という風になってしまう。

 最後まで妥協出来ない思考に一度なってみたいな。