なにがちがうんやろ

 高校時代の同級生と稽古に行った。彼は不定休なので時間が合えば一緒にしようと言っていた、たまたま普段行っている会社の近くの稽古が試験の関係で無くなったので地元の普段彼がいっている地元の稽古に参加させてもらった。

 彼とは中学時代からの知り合いで、中学は違ったけれど同じ地元と言うことで合同練習などでよく一緒になっていた。実力差は圧倒的で一度試合でも当たったけれど二振りで一瞬で負けるぐらいの差があった。(向こうは地区最強、私は地区最弱くらい)

 高校に入学して彼が居ると知ったとき結構うれしかった。憧れみたいなものだろう。高校の練習はしんどかったけれど学外へ彼と一緒に稽古しにいくのは結構楽しかった。今から思うと全然頭を使って稽古をしていなかったので当然のことながら全然強くはならずへタレなままだったが。

 今、また稽古を再開して少し体が動くようになって一緒に稽古すると当時の楽しさをまた感じた。一方的にやられるだけなんだけれど打たれて悔しさよりもすかっとするのは何故だろうか。

 他の高段者に打たれて感じる物と違う物がなにかある。またそれにチャレンジしたいという気になぜかなる。面白いものだ。今回の稽古で気がついたところを重点的に家の毎日の素振りで見直してみようと思う。

 自分の悪いところがわかってそれを直していく作業は何故か楽しい。決してドラスティックには変化しないだろうけれど1年も続ければある程度の結果は出るんじゃないだろうか。

 「おまえに『ここで打たれるか?』ていうところで打たれるようになったら剣道を引退する」と彼には言われているのでなんとか引退させるのを目標に当分頑張ってみようと思う。当時の剣道部の面々は私に負けたらみんな引退したいと思うに違いないが。しかし彼もそうだけど、トラッキーに剣道で勝てれば別の意味でこんな楽しいことはないんだけどな。

 ちなみに私はホモでもマゾでもありませんから。そこだけはよろしく。