姿勢

 猫背気味な姿勢をなんとか矯正したい。姿勢が悪いだけでどうもみすぼらしく見えるのがイヤだ。先日IRCで姿勢の話を少しする機会があった。むかしバレエをやっていた知り合いに姿勢を矯正するこつを教えてもらった。

 この方法を聞いたとき体にはまだまだ意識していない部分がたくさんあるなぁと結構感動したのを覚えている。実際の方法だが、やり方は簡単で普通に直立して骨盤を意識して広げる事だ。そもそも腰骨が意識的に広げられる事は結構びっくりだったが広げようとすると尻に力を入れるので自然と肩を広げる事になる。むしろこの状態で猫背になる方が難しい。無用に反り返ることもなく自然に姿勢が矯正される点でこの方法はなかなかすばらしいと思う。

 歩くときは頭の上にひもが付いていて釣られている気持ちで歩くと綺麗に歩けるよとも教わった。服装などもそうだが仕草に色気や清涼性のあるのは印象的に非常に良いと思う。また健康面でも色々なメリットがあるので姿勢については矯正したいと思う。

 別にスポーツ選手になりたい訳では無いけれどある程度健康な体を作っていく努力はしていきたいと常に思っている。歯の手入れなどもきちんとしたいと思うがなかなか手が回っていないのが現状だ。服装に関してはもっとだが・・・

 この話を聞いたのは仕事を始めて1年ぐらいたったころで、一番自分が太っていたころ(98kgぐらいあった)だった。神戸に一緒にコンサートに行った後買い物につきあった時に「自分はめんどくさいしどうでもいいから服とかは気にしないなぁ」と言ったら、忠告された。

 「私は職業柄(バイオリニスト)常に人に見られているという意識で過ごしている。仕草、姿勢、服装はコミニュケーションの入り口で自分がいくら良い物を持っていてもまず相手にしてもらえなければそれを見せることも出来ない。別に高い物を身につける必要は無いからお金をかけなくても直せる姿勢とか清潔感とかそういう物から直すと必ず良い方に物事が回るよ。」

 確かに当たり前の事かもしれないが自分はどれくらい普段からそれを徹底出来ているだろうか?と自問すると恥ずかしい限りである。直接的にこの後すぐにダイエットを始めたわけでは無いけれどこの言葉は結構頭にくっきりと残っていた。自分のパラダイム変換のきっかけになったのは間違いない。

 自分はまだ持てていないけれどプロ意識を持って仕事をする人を私は尊敬したいと思っている。技術的な物もあるけれどむしろ心意気の問題で技術は実際正しい心がけを持って正しい努力をすれば必ず身に付く物であると思う。個々によって修得スピードの差はあるだろうが。

 自分の価値観を一度忘れて人の意見をどれだけ謙虚に聞くことが出来るだろうか?それは自分の中の永遠のテーマだ。今後自分がどんな立場になったとしても人の話は謙虚に聞けるようでありたい。そして色々な立場からの忠告や諫めの言葉をもらえる事に感謝して生きたいと思う。