トルコ・イスタンブールの旅

 新婚旅行で初海外としてイスタンブールにいってきた。純粋なツアーではなく、フリープランだったのでかなりゆっくり回ることが出来た。カッパドギアやトロイには行けなかったけれどそれはそれで良かった気がする。

 海外にでると価値観が変るよとは色々な人からいわれていた。それぞれの観光に関する詳細はとくにふれないが全体として何を感じたかを少し書き留めておきたい。

 壮大な宮殿やモスクを見て回り、街並みを歩いたりして富の集中というものを特に感じた。日本は総中流だといわれている。格差社会といわれる今でも世界的に見たときには貧困と裕福が指すものの意味は全然違うんじゃないかと改めて思った。

 レストランのウェイターが懸命に1リラ(62円)のチップを欲しがる。物価は安いとはいってもそれほど日本と違うようにも思えない。文化の違いといえばそれまでだけれど、日本ではまだそういうものを見ることは少ない。あえていうなら進駐軍にギブミーチョコレートといっているのと変らないのだろう。

 かといって、1リラをチップとして渡せる自分が彼らよりもとても心理的に幸福かといえば、そうは変らないのではないかと思う。確かに物質的には絶対的に享受しているサービスは多いのだろうけれどその絶対量だけでやはり心理的な幸福度がそのまま上がるわけでは無さそうだ。

 そう考えれば、多分自分の現状はどうあれ、その場所で心がけか何かそういった別の尺度で自分の幸福感を変えることは多分可能だ。そのことを改めて感じさせられる旅だったように思う。