スナップショット

 ずっとカメラを使いたいなと思っていたが、上手く気分とタイミングが合わず、久しくカメラを使っていなかった。今日はたまたま仕事用にカメラを鞄に入れていたので朝の通勤時に何気なく何枚か撮ってみた。

 自分の写真で気に入るものは、見せる場所で無いものの方が多い。お茶室なんかもお邪魔したときに撮らして頂いたりするのだけれど、見せることを計算してある場所というのは逆に撮るのが難しい気がする。きれいには取れるけれど面白さを作れない。

 ありふれた風景のなかを切り取ろうとすると今まで無視していたものに目がいくようになる。不思議なことで、今まで毎日通っていた風景が本当に全くちがうものに見えるのだ。以下にデティールを無視して自分が風景を見ていたかが良く分る。スーパーの庇のつぎはぎや路面に引かれたラインなど何か違うところを通っているような気分になる。

 今日はたまたま、自分が思ったのとほぼ同じような写真が撮れて結構気に入ったので楽しい。まぁ他人からみたら何じゃそりゃというような写真なんだけれど私的に収まりが丁度良い。こんなに何かを撮りたくなったのは昨日ミスダンデライオンを見たからだろうか。