パラダイム転換をはかる

 へた研を始めて、改めて気がついたけれど間違がえないことは無い。ということはよりミスを少なくすることが強くなる上でかなり大きな要素をしめる。それは当たり前だが、起こってしまうミスに対してどう考えるかも大きな問題になる。予防と対策だ。

 昔は、自分が間違えるとそこで投了したくなっていた。というか実際にしていた。一度自分が間違えた碁を勝っても、それは相手が間違えたからでそんな勝ちに意味がないと思っていたからだ。プロでも藤沢秀行なんかはそういう部類で、この人は相手が悪手を打ってもやる気がなくなるというまさに囲碁を「芸」として見ている人だ。レベルが違うので一緒にしたら失礼なんだけれど。

 失敗したときに、1から再構築する力というのは、囲碁に限らず非常に重要だ。失敗は大小ある、まずは自分を見失わずに現状を的確に判断することが必要になる。「腐らずに、冷静に考えて対応策を練れるようになる」これは、これから強くなりたいと思うなら、非常に重要な事になってくるだろう。これは相手がミスをしたときにも浮かれないという逆のこともいえる。

 勝敗は、結果であり失敗は途中経過だ。終局までは何が起こるか分からない。勝ちきることというのは自分で体験すれば分かるがなかなか難しい。気持ちを切らさない工夫というのは何にしろ必要だろう。

 自分のミスを現実として受け止めて、切り替えて対処するという方向へ早く切り替えていきたい。