景観

 マチヤが寄稿した記事を読んだ。

 大学を受験したときの新幹線からの風景を思い出した。東北の風景は当然ながら関西とは違い、建物の違いなどは新幹線の窓から遠目にみても分かった。「東北本線」という路線が、一時間に2本しか電車がないのも、ワンマン電車というのも衝撃的だった。

 比較的に田舎とはいえ滋賀はベッドタウンということ電車はそれなりにあったから。まがりなりにも県庁所在地を走る本線が草津線と同レベルというのはあの当時想像もしていなかった。

 帰省を新幹線ではなく、18切符をつかってするようになって、あふれかえるほどある電車の中での時間を過ごした。町並みが変わるでもなくただ山深いなかを懇々と電車がはしっていた記憶がある。今から思うと盛岡から滋賀までの長い道のりを一人で私はどうやって過ごしたのだろう。無心に窓の外を眺めていたのだろうか。