大麻問題について

 大相撲観戦歴が浅い私だけれどまぁ色々とよくこれだけ問題が持ち上がってくる物だと思う。

 若ノ鵬大麻事件からドーピング検査が開始され、露鵬白露山から陽性反応が出たのが今回の話だ。下にあげているニュースなどでは9月場所中止などの手厳しい意見が沢山上がっているが果たしてどうだろうか。

 私個人的には、事件性はともかく時津風部屋若ノ鵬の事件と今回のスキャンダルは別物だという考えがある。当然監督責任は問われるべきだが、最大の違いは新聞などのすっぱ抜きなどではなく、相撲協会が検査という形で自浄しようとした結果反応がでたという点だ。

 相撲界の再建のために相撲という文化を衛るために、全力を尽くして指導・監督に取り組まなかった者、それを怠ってきた者も吾輩はもはや許せない。

必死さが感じられない。真剣に取り組んできたと思えない。

 閣下のこの文言に関しては正直疑問符が残る。これが若ノ鵬の事件の時に発せられたなら分かる。だが今回は問題の洗い出しの為に検査をしてそこで発覚したのだから結果はともかく取り組んだからこそ出てきた問題だ。

 このような自浄によって出てきた膿を今まで同じように批判すると、自浄する為のインセンティブが無くなり隠蔽の方向へ全体が進んでしまう。理事等の処分は当然必要だが泥をかぶるのはあくまで責任者であるべきだ。9月場所休場などは本来、時津風部屋の問題の時にこそ持ち上がるべきだ。

 そもそも事件としては、時津風部屋の方が余程問題としては重要だ。今回の大麻事件はすくなくともドーピング目的ではないだろう(大麻を吸って相撲が強くなるとかいうことはないだろうから)、すなわち大麻自体は相撲にたいしてはメリットがない、言葉は悪いが個人の資質の問題だといえる。しかし、時津風部屋の話は角界のあり方そのものが問われる問題で個人の資質云々ではない。ドーピング検査などの画一的な方法で防げるような問題と違い根が深い。

 だからこそ、そういった根深い問題は対症療法では根治しない。だからこそ当事者の責任だけを問わず相撲界全体で損失を被るような場所停止などの厳しい処分が抑止力として意味をもつ。

 若ノ鵬の問題が風化してから、今回のような事が起これば当然それは問題だろう。何をしていたと問われても仕方がない。しかし、現時点で見つかるならば言葉はわるいが前向きなスキャンダルと言えないだろうか。この際に膿ははき出されるべきでそれは歓迎されるべきであると思う。

参考:
貴乃花、秋場所の開催中止言及…トップの判断必要
【相撲】 ロシア出身の「露鵬」と「白露山」からマリファナ陽性反応
相撲ファンを代表するつもりで一言。(公式コメント)