花器と扇子

 去年の春あたりから、ずっとやり残したことをやっとこさ腰を上げて実行した。大西さんに信楽で手に入れた花掛けを渡すことだ。

 扇子を頂いた御礼にと、客先の陶器問屋さんにお願いして、自分なりにお店に合うと思うものを探してもらって手に入れたのは良かったのだけれど、なかなか寄る機会がなく彫ったかしにしてしまっていた。

 丁度錦あたりに用事が出来たので、思い切って連絡をして無理を言って時間を作ってもらった。用事で出かけておられたのに、わざわざ戻ってもらった上におみやげまで頂いてしまって逆に恐縮してしまった。

 お店の方の改装も、順調に進んでいるようで、前回拝見させて頂いた時とくらべると奥は大変綺麗になっていた。今回は、店先の棚も改造されているということで、前回のように目を楽しませる扇子を見られなかった。玄関先をいま改装されているようで、店構えが足場で見られなくなっているのは非常に残念だけれど、最終的にどんな形になるのか非常に楽しみだ。

 行く道を、久々に暖かい良い天気だったので京都駅から徒歩にしてみた。京都は細い裏路地を歩くと、様々なお店があったりして面白い。昔ならではの古いお店と、少しこじゃれた雑貨屋やカフェなどの店構えをみて歩くのは楽しい。