あとで読む

 ソーシャルブックマークのタグ。まぁ私は「はてな」でブックマークにタグは付けないのだけれどね。

 良くも悪くも情報が溢れかえる時代になった。以前とは大違いで、ちょっと知りたいことはグーグル先生に聞けば大まかな事はわかる。本当に便利な時代だ。

 最近、本当にあとで読む必要のあるものなんてあるのだろうかと思っている。昔は動画なんかをもらったら大事にHDDに保存していた。大量の動画がHDDにあふれて、HDDを圧迫していたこともあった。集めること自体が目的になるような時もあった。

 でもある瞬間、自分の視聴スピードよりも情報を得る時間の方が短くなった。20分の動画をDLするのに20分かからない時代になったということ。youtubeにしろニコニコ動画にしろ建前上はストリーミングで再生されている。ということはオンデマンドというものがある程度実用化されたと言うことだろう。

 だったら自前でデータを持ち続けることにそれほど執着しなくなった。WEBで得られる情報でそれこそ無くなったら困るようなものというのは殆ど存在しない。無くなっていても大抵代替の手段は存在するし、そもそも無くなるということは必要とされていない。価値のあるモノはオリジナルが消えたとしても、複写されネット空間を彷徨い続ける。

 結局の所は、検索能力だけの問題に最後はなるだろう。ある種、WEB空間は何でもかんでも突っ込まれモノの溢れかえった整理されることのない倉庫だ。

 そんな中で、何かの縁があって目を通すものもあるだろうし当然目を通せないモノも多い。見れなかったことを惜しがるほど対象が少ないわけでもない。そんなことを言っている間にも沢山の玉石混合のモノが放り込まれてくるのだ。

 だとしたら、後ろに流れていったものは気にせず、常に前から流れてくるモノの中から良いものに巡り会えるように考える方が得策では無いかと思う。縁があればまた前から流れてくるかも知れないし。

 そう思い始めてから、パーソナルなデータ以外は殆どローカルに保存することは無くなった。おかげでHDDはガラガラになっている。