原点に戻って囲碁

 大会を終えて、やはりヨミ落としが多いことを痛感。布石感覚等は何とでもなると思うので、今更ながらに簡単な手筋の問題や詰め碁をこなさないといけないと思う。

 家に手筋小辞典があったので、通勤時にそれに目を通すことに決定しました。ヨセの問題集もとっとと問題を追加しないといけないなぁ。ヨセに関しては目数もだけれどひとめで大小比較する問題を作るのも面白いかもしれないな。

 いつもながら、色々考えてもなかなか行動にスパッと動けない日々が続いております。時間が無いわけではなく気持ちの盛り上がりの問題ですが。

 昔は対局するより手筋の問題を解く方が楽しかった。綺麗にはまる手筋は本当に見ていてほれぼれする。色々な筋を知ってもなかなか実践で発動することは少ないのだけれど。

 プロの棋譜を並べた後に碁を打つと自分の棋譜の汚さにガッカリする。その辺は絵に似ていて、綺麗な絵を見た後自分でも描いてみようとやってみたら、とても見られたものじゃ無かったというような感じです。

 ぴょんちゃんがメールでタイゼムで音声の棋譜解説をやると言うので見に行った。微妙に緊張した面もちで、ままこ先生と裏で「ぴょんちゃんなんかかわいらしいね」と言ったり言わなかったり。

 こういう試みは今後に向けて非常に有意義だとは思うのだけれど、ある程度裏側の話しを知っている身としては少し歯がゆい部分もある。

 こうした普及活動が、個々の棋士の善意で行われていることが一番問題ではないかと思う。関西棋院にしろ日本棋院にしろ、どうも組織だって動いている感じをうけない。棋院という組織自体が、棋士の互助団体に近い側面もあるだろうけれどもう少しまとまった動きになると良いと思う。

 以前から思っていることだがプレイヤーと運営者がごちゃ混ぜになっていることは運営的には非常にマイナスだと思う。プロデュースはプロに任せて、という考え方をしたほうがとも思うがプロに任せる為の交渉事自体がうまくできないという悲しさを感じる。実際に任せて食い物にされてきたという歴史もあるらしい。

 奈良県囲碁協会のHP作成なんぞをお手伝いしているけれど、実際自分が色々と触ってみて地方のアマ碁会の情報発信も殆どされていない事実に気がつく。アマの大会がいつどこで開催されているかは、参加した人に案内が行くだけという本末転倒な話しだ。

 掘り返せば実は受け口はそんなに少ないわけではない。ただ認知されていないだけなのだ。「囲碁を覚えたいならここに行きなさい」といえる場所を少なくとも私は知らない。

 実家も碁会所だけれど、実際完全な初心者が来ても対応は出来ない。というよりも家の親父に教える気が無いのだが。他の教え好きのおじさん達がそれぞれ勝手なことを言って教える程度である。まぁ教える程度は別としても、子供に教えるならあんなタバコまみれの所に子供を行かせる気には私にはなれない。

 正直なところ有段者向けのサービスなんて無くても良いのだ、彼らは勝手にイヤでも自分で情報を集めて強くなれる。終局がまだわからないレベル、yahooなどでネット碁デビューをして「それ碁じゃない」といわれてへこんだ人達の行き場所を日本棋院関西棋院が作ってあげればもっともっと囲碁人口は増えると思う。

 一番微妙で、手が掛かってもうからない大変な場所だから誰もやりたがらないだろうけども。そういう個人ではカバーしにくいところを団体という力で何とかして欲しいと切に願うわけである。

 ぶっちゃけたはなし、2chにある「3日でネット碁デビューするスレ」的なことを日本棋院関西棋院掲示板的な物でやるだけでもかなり違うのでは無いかと思う。ネット碁は手軽なので、ネット碁デビューできるガイドラインをいかにうまく紹介するかが肝だと思う。囲碁入門のHTMLの次の段階のコンテンツがネット碁ではあまりにもハードルが高すぎる。