時間管理

時間管理について自分なりのまとめと所感。
「時間管理のマトリックス」は下に表す2次元のマトリックス
それぞれの軸は、1)重要−重要でない、2)緊急−緊急でない、の2つ。
そうすると、4つの領域とは、

第一領域:(重要、緊急)
第二領域:(重要、緊急でない)
第三領域:(重要でない、緊急)
第四領域:(重要でない、緊急でない)

になるわけです。
第三、第四の領域はまず論外として、第一と第二の取り扱いについて。
「七つの習慣」では第二領域に目をむけて自己研鑽などの緊急では無いが重要な事へのアプローチを強めることで間接的に緊急事項を減らすことが出来る事を説いています。

 短期的に見ると第一と第二は緊急かつ重要事項を優先せざるを得ない現状を考えさせられます。実際良く聞く話で「やらないといけないとはわかって居るんだけれど時間が無くてねぇ」というのが第一領域(もしかしたら第三領域も含んでいるかも)が肥大した状態な訳です。基本的な優先順位の話は一と三の領域の振り分けに終始する傾向にあります。対処療法の効率論の話になるわけですね。

 第二領域に力を入れることはすなわち未来に投資すると言うことになるわけですが、結局これは予防効果を発揮することになります。即効性はともかく第二領域に力を入れると緊急性をもった重要事項が減ることになります。これは結局の所、緊急かつ重要というのは切羽詰まっているという状況を指すわけで準備不足が体現化したものだと言うことでは無いでしょうか?

 そう考えると実はそもそも一見して思う第一領域の事象というのは第三領域の事象で無いかという考えに突き当たります。元々の意味で重要さという横軸に乗せて比べてみてください。自分が緊急かつ重要と思っている事項の重要さと緊急でなく重要と思っている事項の重要さは果たして等価でしょうか?

 「七つの習慣」の感想で第一領域に終始せず第二領域に力を入れていく重要性がわかったというのをよく見ます。しかし、よく考えてみると自分の中で出来る作業量の絶対数が変わらない中で第三、第四の領域を減らすことは可能でしょうが第一と第二のバランスを変えることは一時的にとはいえ可能なのでしょうか?バランスを変えられるということは、即ち本質的に緊急でないか重要ではないことなのでは無いでしょうか?

 本質的にこのマトリクスを考えることによる利点は、今まで自分が重要だと思っていた事項が実は重大では無いという事に気がつける点では無いでしょうか?今目の前にある事象のなかで優先順位をつけることから脱皮してそれ以上の価値を持った投資すべき対象を探す、突きつけられた選択肢以外の選択肢を自分で用意することを意識することがこのマトリクスを用いる本当の意味では無いかと思うのです。

 今年に入ってからは少しずつではあるけれどもこのマトリクスを意識して行動するようにしている。実際毎日が平凡な繰り返しという意識は本当に無くなった。週単位で新しい目標を作って過去の目標を継続しつつ積み重ねていくことで色々な物が得られるという実感をこの一ヶ月半でつかむ事が出来たのはとても嬉しい。