試してみた

 ということで、IpodはともかくPCにエラー補正付き無圧縮で取り込んで、CDPと聞き比べる試みをしてみた。

 音としては確実に違いがある。mp3と聞き比べたときは、さすがに問題にならないと思ったが今回はどうもPCの方がよさげ。あくまでこれは個人的な好みの範囲だが。

 参考までにシステムを明記しておくと、アンプはONKYOのA-977、スピーカーはJBLの4312D、CDプレイヤーはCECのCD-3300である。PC側はiTuneのwave取り込みでエラー訂正の欄にチェックあり。出力カードはクリエイティブのEMU-0404でアナログ出力。

 まぁ0404のアナログ出力は、ネットで見る限りそんなに評価は高くないようだけれどどうなんだろう。取りまわしを考えると、光アウトはあるのでDACを買ってソースをPCで管理するのはかなり有りな気がする。

 音の感想は、私の音質確認CDであるビバルディの四季、サイズのHOMEMADE共に分解能の高さはPC側に感じた。定位がはっきりして生々しさが増す感じ。その代わり音が少し柔らかめになって張りが若干減った気もする。ただその分聞きやすくなったのでそのあたりは微妙。低音がすこしボワつく感じはする。

 ただ、CDPと聞き比べたときにCDPの電源をいれてすぐだったので若干CDPの評価が下がっているかもしれない。暖まると若干音が柔らかくなって丁度よくなるから。何故だろう。

 個人的にはItuneを使って音源を管理できるのは便利だから、音の好みもあるけれどそちらに移行する感じ。というかmp3聞いてられねぇ。やはりあれは移動音源用のフォーマットだなぁ。音の厚みが違ってさすがに今のシステムで聞くにはチープだ。

 サブPCはTVアウトで動画と音楽を再生する専用機に本当になりそうだ。DVDレコーダーの代わりみたいなものだなぁ。野球のシーズンが終わるとテレビは本当に使わなくなるし、スピーカーの間にテレビが無くなると本当に音の定位が変わるのでそろそろ模様替えの季節かも。

 思い起こせば、4312Dを衝動的に買ったのは丁度1年前だった。自分への誕生日プレゼントという名目で買ったが衝動的に買うには高い買い物だった。後悔しているかと言えばそれは全然無く、今まで私に聞かせてくれた音色と、これから聞かせてくれる音色を考えればむしろお得なのだろう。

 買った当初は、価格comのレビューなどでは知ってたとはいえ、これほど音が出ないと思わなかった。shin16はひっそりと呆れていたらしいし私自身もドキドキしていた。それが半年、1年と経つにつれてドンドン鳴るようになる段階というのは本当に楽しい時間だった。

 4312Dのエージング期間はだいたい半年から1年と通常いわれているので、そろそろ音が一番収まる時期なのかもしれない。昨日、聞き比べというか単純にサイズのHOMEMADEを何百回目かにPCからならした。久々にBGMとしてでなく、真面目に視聴ポイントからゆっくり聞いたのだけれど、あーこんな音が入っていたのだなぁということと以前より楽器の位置関係が目をつぶるとはっきり感じられたので、やはり分解能は現状PCのほうが高そうだ。

 なんか、同じCDでこれだけ楽しめるということは本当に楽しいことだと思う。今まで訳もわからず投資してきたものなんかが、うまく組み合わさって気持ちよい音色を奏でてくれると本当に楽しい。

 趣味なのである意味正解にたどり着く必要すらあまりない。あくまで課程を楽しんで順番にかみしめて行けばよいと思う。本当に底辺から始めたのでやれることが沢山ある。そういう意味ではお金が無いこともそんなに悪い事じゃないのかもしれない。